C・ゲーブルとの心の交流
C・ゲーブルやJ・クロフオードともたくさんの映画を撮りました。そして私たちはたいへん親しいあいだがらとなり、毎日彼らの化粧室でいっしょにお昼を食べたものです。そのうち、C・ゲーブルが私に関心を示すようになり、私はほとんど一年ちかく彼とともに過ごしました。私たちはとてもすてきな友好関係を保っていたのですが、彼はあまりにも有名なスターであり、私たちがどこへ出かけるにしても、彼に憧れを抱いた女性達が彼をわずらわせるので、いっしょにいる私はちっとも面白くありませんでした。そこで彼は、この問題を解決するために、有名なプロデューサーが経営しているきわめて特殊な私設クラブヘばかり出かけました。そこでは、有名人がわずらわされるということはありませんでした。
私は、C・ロンバードという名の可愛らしい女優といっしょに仕事をすることになりました。そしてある日、私はC・ゲーブルに、この可愛い女優こそあなたと同じくらい有名なのだし、あなたにとって必要な人になるに違いない、と話しました。こうしたきっかけで彼らは出会い、そしてそれが彼らのすばらしいロマンスの始まりでした。けれどもC・ロンバードは、第二次世界大戦中の慰問旅行で飛行機事故でなくなり、彼らのロマンスは悲劇的な結末を迎えてしまったのです。